あらやの「かにしゃぶ」は、活の越前ガニを丸ごと1杯使います。1杯丸ごと使うので、かにみそが入った「かにみそしゃぶ」になります。かにみそを加えた出汁で、カニ身をさっと「しゃぶしゃぶ」してお召し上がりください。もちろん、生のままカニ刺身としてもお召し上がりいただけます。越前ガニの甘みが堪能いただける、あらや主人おすすめの越前ガニ料理です。かにみそ入りの出汁で、仕上げの雑炊もおいしくなります。
※あらやでは、越前ガニの甲羅のかにみそを鍋に入れてから、しゃぶしゃぶを始めます。
「かに鍋」は具材と一緒にすべて煮込んでしまうので、せっかくのカニの味が出汁に出てしまいます。「ゆでがに」はゆでたてのときはアツアツですが、次第に冷めていきます。「かにしゃぶ」の良いところは、好きなとき、好きな火加減で、一本ずつカニを味わうことができることです。半生で食べることもできますし、ゆっくり火を入れて食べることもできます。
カニの足を持ってしゃぶしゃぶすると、熱で、ぱっと身に華が咲きます。活の越前ガニを捌くと、鮮度が高いので華がきれいに咲きます。楽しいですよ。
◆あらや主人の独り言『カニ鍋より、やっぱり”かにしゃぶ”』
私は「かにしゃぶ」をおすすめしています。
越前ガニをゆでるとき、ゆで汁にカニの味が出ます。
「このゆで汁、鍋だしに良さそう」などと考えてしまいます。
カニ鍋は、カニ足と具材を一緒に煮込むので、カニの味は出ますが、
煮込むなら冷凍のカニ足で充分、と思います。
「かにしゃぶ」は冷凍というわけにはいきません。
かにみそを入れるなら、なおさらです。
あらやでは、刺身に使う「活の越前ガニ」をかにしゃぶに使います。
カニ足を一本ずつ、好きなときに、好きな火加減で
鍋にくぐらせ、味わっていただく。
最後は、かにみその残る出汁で〆の雑炊。地元らしい食べ方だと思います。
この『かにみそしゃぶ』動画は、あらや全館リニューアル以前に撮影したものです。リニューアル以前はいかにも日本的な浜辺の民宿といった宿でした。この動画で使用しているカニは、特特大サイズ=皇室献上クラス(以前は一番蟹と呼んでいました)です。